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骨壷(骨壺)の知識

骨壺の知識
骨壷の知識

骨壷とは?

火葬した遺骨を納めるための壷なのですが、日常生活ではあまり目にする機会が少ないため、骨壷が実際にどのようなものか知られていないこともあると思います。

比較的目にすることが多い骨壷は、蓋の付いた陶磁器製の白色の骨壷だと思いますが、骨壷の大きさには何種類かあります。

実は、骨壷は地域により火葬時の拾骨方法が異なるため、サイズが異なることがあります。
たとえば関東地方では火葬場で遺骨を全て骨壷に納めることが前提のため、7寸という大きさの骨壷が一般的に使用されています。

関西地方では全ての遺骨を骨壷に納めないことが一般的のようです。
関西地方の骨壷のサイズは、小さめの4寸や5寸のものが標準的に使われているそうで、拾骨するお骨はのど仏を中心としたお骨のみだそうです。

たとえば関東地方で亡くなって焼骨されたご遺骨を関西地方のお墓に納骨する場合は、お墓の納骨室(カロート)がその地域の骨壷のサイズに合わせた大きさになっていることが多いため、骨壷が納骨室(カロート)に入らず納骨できないということがあるそうです。

骨壷の大きさに地域性があることを知らない方が多いので、特に関西地方にお墓をお持ちで、その他の地域の火葬場で焼骨される場合は、納骨前に納骨室(カロート)の大きさを事前に確認することをお勧めします。そのような場合は、分骨して4~5寸サイズの骨壷に入れ替えるか、遺骨を粉骨して全骨をお墓に納骨するか、どちらかになるようです。


皆さんお気づきになられているかもしれませんが、「こつつぼ」の「つぼ」という漢字は2種類存在します。「こつつぼ」を漢字表記にする場合も、骨壷、骨壺、骨つぼ、骨ツボといったように、複数の表示方法があります。

 骨壺の壺
 骨壷の壷

の2種類の「つぼ」という漢字は、どちらも意味合いは同じです。

文科省が定める「常用漢字表」に「壺・壷」のどちらとも入っていないため、常用漢字ではありません。

常用漢字でない「表外漢字字体表」に「壺」という漢字のみ、「印刷標準字体」として登録されていますが、「簡易慣用字体」にも「壷」という漢字は登録されていません。しかし「壷」という漢字はパソコンで使用できるように、「壺」という漢字とは別に使用できるようになっています。同じような漢字に、「ひのき」があります。「檜」は印刷標準字体ですが、「桧」は「簡易慣用字体」にも登録されていません。

「壷」や「桧」が一般的に使われているのは、書きやすさもあるかと思いますが、パソコンなどで使用されている漢字は、JIS(日本工業規格)漢字コードが基礎となっているため、JIS漢字コードに「壷」と「桧」も登録されているため、使用することができます。


骨壷(骨壺)の知識 仏壇の知識
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骨壷(骨壺)の知識|手元供養専門店【祈り美デザイン】

骨壷の大きさ(東日本)

骨壺の大きさ
骨壷の大きさ(東日本)

骨壷は地域により大きさに差があるといえば、青森県や北海道の一部では骨壷をお墓に納骨するという習慣が無いそうで、墓地や霊園などのお墓に直接お骨を納めるというような習慣があるそうです。

お墓の納骨スペースの下部が土になっており、納骨すると自然に帰るという意味合いが含まれているようです。火葬場で焼骨した後に陶器製の骨壷に一時的に入れるか、または骨箱という木の箱に遺骨を直接入れてお墓まで持っていくようです。木箱に遺骨を入れるため骨壷というイメージは無いようで、骨壷という言葉自体を知らないという方もいるそうです。

東日本全体では骨壷が処分される割合が高く、全体の約4割ほどとのこと。その約4割が直接お骨をお墓に納めるか自然葬か分骨などで新たな骨壷を用意したかで、火葬場の骨壷は処分されたということのようです。

遺骨を分骨する場合は小さな骨壷を使うことになりますが、分骨した骨壷をお墓に納骨したり、手元供養としたり、永代供養としたり、自然葬として散骨したりと様々な選択肢があるだけでなく、それらの組み合わせのケースもあるようです。

お墓またはお寺に遺骨を納骨しつつも、手元にお骨を置いておきたいという方は小さくてデザイン性のよい骨壷に遺骨を納めるようですし、海洋葬などの自然葬で散骨しても、全てを散骨して手元に何も残らないのも心苦しいと思われる方も少なくないそうです。

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骨壷の大きさ(関西)

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骨壷の大きさ(関西)

関西地方では火葬場で全てのお骨を遺族が引き取らない部分拾骨が主流だそうです。

足元、脚、腕、腰、背、頭など体の主な部分をまんべんなく拾骨するそうです。最後に喉仏を骨壷に納めて、全骨でなくても骨壷の中で人間全体が成り立つような形で拾骨するそうです。

中には骨壷に納めるお骨を、本骨用(のど仏用)と胴骨用(喉仏以外)とに分かれている場合があるそうです。

主に仏教の場合だそうですが、喉仏は別名「舎利(しゃり)」とも呼ばれて、とてもに大切にされるそうです。本骨を納めた骨壷は寺院に納められ、胴骨を納めた骨壷はお墓に納める地域もあるようです。

火葬場で拾骨される喉仏は、実際は厳密にいうところの喉仏ではなく、喉仏に姿かたちが良く似ている第二頸骨で代用するそうです。本当の喉仏は火葬場で火葬する際に、ほとんどが無くなってしまうそうです。

その第二頸骨も喉仏と同様に、その形が仏様が座禅をしている姿に見えるため、大事に本骨として骨壷に納められるのだということです。

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骨壷の歴史

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骨壷の歴史

骨壷の歴史は、そもそも火葬後に入れる蔵骨器が骨壷にあたると思われますが、昔は火葬自体を万人が行っていたわけではありません。

6世紀後半から7世紀ごろにも火葬はあったようですが、特定の集団の葬法だったようで、八世紀ごろに一般化してきたといわれています。

古くは奈良時代から平安時代と思われる火葬墓が、18例発見されているということです。骨壷(蔵骨器)そのものも簡素な形態の容器だったそうです。

聖徳太子が誕生する前の古墳時代の6世紀、朝鮮半島の南西部にあった百済(くだら)という国から仏教は日本に伝わり、その後中国からの仏教思想に影響を受けて火葬が発達してきたといわれています。

同じ時代の朝鮮半島では、押し型を前面に配した特色ある骨壷が使われていたということで、骨壷自体は須恵器(すえき)で作られていたそうです。

日本での火葬墓に納骨する方法としては、最も簡素なものでは骨壷を地中に埋めただけだったそうですが、木炭で囲われたものも発見されているそうです。遺跡を発掘して調査ということになるので、ある程度想像も入っていると思われますが、木炭の混じった層から瓦のようなもので囲まれた状態で骨壷が発見されているものもあったそうです。中にはかなり丁寧に埋葬されているものもあったようで、骨壷を外箱に石櫃に納めるようなものもあったそうです。

骨壷の材質も須恵器(すえき)、土師器(はじき)、木製、銅または金銅製のものがあったそうです。
形状的には壺型、椀形、櫃型などがあったそうです。素焼の須恵器(すえき)および土師器(はじき)製の骨壷は、主に火葬用の骨壷として用いられていたそうです。奈良、平安時代では各地で用いられたそうです。

江戸時代になると、仏教の浄土宗が広まったことで極楽浄土思想が広まっていきました。

豪商は派手な葬儀と立派な墓石、一般人は土葬にしろ火葬にしろ簡素なものが多かったそうです。当時の日本全体ではまだ土葬が多く行われていましたが、火葬も広く行われるようになってきて、火葬した遺骨を骨壷や布袋に納めて埋葬した例が多かったようですが、それらに入れずに直接遺骨のみを埋葬したものもあったそうです。

骨壷も素焼の骨壷のほかに、陶磁器も用いられるようになり、骨壷用の陶磁器というよりは、あり合わせの容器を利用することもあったそうです。

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骨壷の歴史|手元供養専門店【祈り美デザイン】

骨壷で手元供養

骨壺の知識
骨壷で手元供養

手元供養のための骨壷としては、かなり小さいサイズの骨壷を用いる場合が多いのが現状です。

手元供養自体が広まっていつつも、お墓への納骨や供養の方法がまだ主流のため、手元供養向けの骨壷の種類が多種多様にわたっているにもかかわらず、一般に知られていないケースが多いです。

小さいサイズの骨壷から、ペンダントに遺骨のひとかけらを納める骨壷というイメージからは想像できにくいものまで、材質やデザインもいろいろあります。

自分の気に入ったデザインの骨壷というよりは、部屋においても違和感のない小さくてシンプルなデザインの骨壷や、ご遺族がイメージする「供養」のカタチにあった手元供養品を選択される方が多いようです。

手元供養品のほとんどは、火葬された遺骨の全骨を手元で供養するものではなく、一般的には遺骨の一部を分骨するような形での手元供養を想定しているものです。したがって、残りの遺骨の行先をどうするかということも考えなくてはなりません。

実際に手元供養されている方のなかでは、従来のお墓に骨壷を納骨し手元供養の骨壷を自宅に置いたり、永代供養と手元供養の骨壷、海洋散骨や樹木葬などの自然葬と手元供養の骨壷、仏壇に納骨と手元供養の骨壷、それらの複合的な組み合わせといった方法をとっているようです。

葬祭関係の習慣は、地域や時代とともにその供養のスタイルが変化してきました。

「○○家の墓」というように家でお墓を所有するという習慣が一般的に普及したのは昭和になってからの習慣で、長い日本の歴史からするとごく短い間にすぎません。

現代社会から生まれた手元供養という供養のスタイルは、故人を供養する方法を選ぶ際の選択肢の1つになります。

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骨壷の通販

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骨壷をご自身で直接購入するということは、あまりないのではないでしょうか。それは、骨壷を直接目にするのは、葬儀の際に火葬場でお骨上げする時か、お墓に納骨する時に目にするくらいでしょう。お骨上げから納骨までの間は、桐箱に骨壷を納めておくことが多いと思いますし、火葬場に直接立ち会うことも、それほど多くないと思います。

火葬場で目にする陶磁器製の白い骨壷は、葬儀業者が手配することが多いと思いますので、一般的な骨壷をご家庭で購入する機会はあまりないからだと思います。

最近ではインターネットから通信販売でいろいろな商品を購入することも多いかと思いますが、「骨壷 通販」でネット検索するといろいろな骨壷を目にすることができます。

通販ショップで取り扱っている骨壷のなかでも多い骨壷は、手元供養用のガラス製や陶磁器製のミニ骨壷、犬や猫などのペット用の骨壷、高級な陶器製の骨壷などがあります。逆に一般的な陶磁器製の白い骨壷を通販で購入しようとすると、取り扱っている通販ショップは多くありません。

やはり骨壷を通販ショップから購入するとなると、手元供養向けの小さいサイズの骨壷や、ペット向けの骨壷に需要が集中しているからだと思います。

通販ショップで販売されている手元供養向けの骨壷は、小さいサイズの骨壷が多いため主に分骨用の骨壷です。分骨用の骨壷で身近な自宅で故人を供養したいと考える方のニーズに合致した骨壷です。

ペット用の骨壷は、家族同様のペットが亡くなったあとも火葬して供養したいと考える方が、通販サイトから骨壷を購入していることが多いようです。ペットの火葬場で、火葬の料金にペットの骨壷が含まれていたり、ペットの骨壷が販売されていたりしますが、ご自身で亡くなったペットのための骨壷を選択される方が、ネット通販でペットの骨壷を購入されているようです。

祈り美デザインのある横浜市にもペット向けの民間の火葬業者はありますが、横浜市が運営している火葬場では、個別火葬と合同火葬の2種類の火葬方法があり、個別火葬であればペットの焼骨を骨壷に納めて持ち帰ることができます。ペットの骨壷の代金は、火葬料金に含まれていますが、横浜市在住の方のみ利用可能だそうです。

各市町村にも自治体が運営しているペットの火葬場がある場合がありますので、ペットの火葬の際にはお住まいの市町村へ確認されるといいでしょう。

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